A-Life News

2022.08.26

A-Life 通信 vol.027 患者申出療養の制度をご存知ですか?

□□ 目次───────────────────────────────────────── ■■

 

1)患者申出療養の制度をご存知ですか?

 

2)患者申出療養制度のメリットとデメリット

 

3)どんな時に患者申出療養が対象となるのか?

 

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 1)患者申出療養の制度をご存知ですか?

 

「患者申出療養」は2016年4月からスタートしました。健康保険適用外の

治療に関する制度で、聞いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれ

ません。

 

 

※患者申出療養制度とは※

治験や先進医療の対象外だが、未承認の薬剤や技術などを身近な病

院で利用したい」という患者さんからの申出を受けて、安全性・有効性などを

確認したうえで、できる限り身近な医療機関で受けられるようにするための制

度です。

 

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2)患者申出療養制度のメリットとデメリット

例えばがん治療などで、国内ではまだ承認されていない新薬を使用したいと思

った場合、通常はその薬代・治療費が全額自己負担となり、入院料や他の技術

料などもすべて自己負担となります。これは、日本では原則として「健康保険

の範囲内の診療」「健康保険の範囲を超えた診療」が同時に行われた場合、

混合診療が認められておらず、一部でも自由診療が行われると一連の治療すべ

てが全額自己負担となってしまうからです。

 

しかし、患者申出療養として国から承認を得ることができれば、健康保険の

範囲を超えた部分」自体は全額自己負担となりますが、「健康保険の範囲内

の診療」については健康保険の適用となり、3割負担で受けることができま

す。これを「保険外併用療養」といいます。通常の診療の部分についての自

己負担額が軽減されるため、未承認薬等を迅速に保険外併用療養として使用

したいという困難な病気と闘う患者さんにとって、治療の選択肢が広がる

とが期待されています。

 

一方で患者申出療養は、先進医療と同じく臨床試験として実施されますので、

先進的な医療部分の費用(たとえば、試験薬の薬剤費、人件費、モニタリング

・監査の費用など)は、患者負担となります。

 

※メリット・デメリットのまとめ※

 

~メリット~

・治療の選択肢が広がる

・医療技術の進歩・医薬品の質の向上

・国内の医療関係産業(製薬会社等)の競争力強化

 

~デメリット~

・保険適用外の治療の拡大に伴う患者負担増

・健康被害や医療事故など安全性の問題

・収入の差が受診できる医療の差につながる不公平感

 

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 3)どんな時に患者申出療養が対象となるのか?

 

・先進医療で実施しているが、現在は患者を募集していない治療を行いたい場合

・遠くの病院でしか行われていない治療法を自宅近くの病院で治療を行いたい場合。

・日本では一般的ではない治療で、海外では行われている治療法を行いたい場合。

・治験を行いたかったが対象外になってしまい同じ治験を行いたい場合。

 

上記例以外にも申請できる可能性はあります。まずはかかりつけ医など、身近な

医療機関に相談してみましょう。

 

https://www.mhlw.go.jp/moushideryouyou/

(「患者申出療養」制度とは・厚生労働省HP)

 

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最後に…

患者にとって、医療の進歩は喜ばしいことではありますが、それに高額な費用

が伴う可能性が高いのであれば、今後ますます自助努力が必要になってきそう

です。現在、患者申出療養に対応する保険も開発されています。
医療制度は時代に合わせ変化していますので、日々の情報収集も大切ですね。

 

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最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。

みなさまのビジネスやプライベートでお役立ていただければ幸いです。

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