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2022.09.01

A-Life 通信 vol.028 新型コロナ感染症の分類が“2類”から “5類”になると、どおなる?

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新型コロナ感染症の分類が“2類”から“5類”になると、どおなる?

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現在、新型コロナは感染症法上「2類相当」とされ、医療機関に全患者の氏名

や診断の経緯の報告が求められています。かかれる医療機関は「発熱外来」な

どとなっており、医療費や検査の費用はすべて“公費”でまかなわれています。

 

一方、季節性インフルエンザなどの「5類」は、全数把握は行わず、患者は

「すべての医療機関」にかかることができますが、医療費は一部自己負担と

なっています。

 

 

①そもそも“2類”とか“5類”とは?

 

現在日本では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

(感染症法)」と呼ばれる法律によって、重症化リスクや感染力に応じて

感染症を「1類」から「5類」に分け、国や自治体が行うことができる措置

の内容を定めています。

 

 

1類 : 危険性が極めて高い

感染力が極めて強く、罹患した場合致死的となる危険性が極めて高い感染症。

・エボラ出血熱 … このウイルスをモデルにした「アウトブレイク」という

映画があります。

・ペスト … 中世ヨーロッパで大流行し人口の3分の1を死に追いやりました。

日本では“黒死病”とも呼ばれています。

他にも、天然痘、ラッサ熱、クリミア・コンゴ出血熱など。

 

 

2類 : 危険性が高い

1類程ではないが、感染力が強く、発症した場合は重篤な状態に陥る危険が高い感染症。

・SARS・MERS … 過去に韓国や中国で大流行した、どちらもコロナウイルスが原因の病気。

・結核 … HIV感染症、マラリアとならんで「世界三大感染症」のひとつとして位置づけ

られており、結核で亡くなった著名な日本人がたくさんいます。

他にも、ジフテリア、鳥インフルエンザ、ポリオなど。

 

 

3類 : 危険性は高くないが、感染症の集団発生を起こしうる 

発症した場合に重篤な状態に陥る危険性は少ないものの、特定の職業に就業すること

によって集団発生を引き起こす可能性がある感染症。

・コレラ  日本では明治時代に知られるようになり、強い下痢と嘔吐に襲われ、

当時は命を落とす者も多かったことから「三日ころり」とも称されました。

・細菌性赤痢 … 赤痢菌が腸に感染することが原因で起こる感染症。熱帯や亜熱帯

地域への海外旅行で感染する人が多いのですが、日本国内で感染することもある。

他にも、腸チフス、腸管出血性大腸菌感染症(O-157)など。

 

 

4類 : 動物・飲食物を介して感染、人から人の感染はほとんどない

主に動物を介して感染が拡がり、健康に影響を与える恐れの高い感染症。

狂犬病 … 狂犬病ウイルスに感染した犬やその他の動物に噛まれることで起こり、

発症するとほぼ100%死亡する病気。

サル痘 … 今年の7月に日本で初めての感染者が確認され話題に。重症化する事

もあり、最近では、致死率は 3 ~ 6 % 前後だそう。

他にも、日本脳炎、エキノコックス症、A型肝炎、オウム病など。

 

 

5類 : 発生・拡大を防止すべき感染症

危険度がさほど高くないものの、感染拡大を防止すべき感染症。

おたふく風邪 … 正式には「流行性耳下腺炎」というもので、大人になって

罹ると重症化や合併症を起こしやすいとも言われます。

風疹 

他にも、季節性インフルエンザ、梅毒、水痘(水ぼうそう)など。

 

上記のような形でそれぞれ部類されており、感染症ごとに入国拒否ができたり、

感染者数の調査報告の方法が違っています。

 

  1. “5類”への引き下げによって変わる事って?

【病院・保健所側】

・感染者数の全数報告の必要がなくなるため、負担が大幅に軽減。

・どの医療機関でも患者を診る事ができ、発熱外来のひっ迫の解消が見込める。

・コロナ対応に慣れていない医療機関が混乱する可能性がある。

【患者側】

・PCRの検査費用が自己負担になる。保険が適用されても3割負担で6,000円程度

は必要。

・医療費用の自己負担が必要になる。治療(例:レムデシビルは5日治療で約38万

円の薬価)、酸素投与、人工呼吸管理などは最低3割負担の支払いになります。

高額療養費制度を使っても負担額は大きくなります。

・ワクチン接種の有料化もあり得る。

 

また、2類相当から5類になると、自治体から行動制限をお願いすることができな

くなり、感染者が増える可能性があります。5類にすれば、感染が治まるという訳

ではなく、国は慎重に見直しの是非や時期を検討する方針です。