A-Life News

2016.11.16

ガンのリスクに備えるために

様々な方面で話題になっています

この数ヶ月の間に、「ガン」に罹患されたというお客様が複数名おられ、ご加入いただいている保険の給付金請求手続き等の担当をさせて頂きました。そのうちのお一人は、40代前半の若さで亡くなられた方もおられました。

TVやインターネットニュースでは芸能人の方が罹患されたという話が頻繁にあり、私自身も不安を抱えています。食生活・生活習慣の変化、過度の喫煙や飲酒、ストレスなど、様々な原因が考えられていますが、一生涯を通じて「2人に1人はガンに罹患する」と言われている時代であり、決して他人事ではなく何時自分に起こるかわからない病気であると感じておられる方が多いのではないでしょうか。

先日、NPO法人「がんと暮らしを考える会」の理事長をされている賢見さんという方のセミナーを受講しました。賢見さんは、沢山のガン罹患者と接された経験から、私達FPが実際に罹患された方へどのようなアドバイスが出来るかを話して下さいましたので、ご紹介できればと思います。

 

知らないことで困ること

自身が「ガン」であると気付くためには医師から罹患の疑いがあること指摘されることが一般的です。医師が気付くためには以下のパターンが考えられます。

①会社で受けられる場合などの健康診断数値の結果から、再検査などで気付く

②各自治体などのガン検診に行って気付く

③体調不良で病院に行った際の検査で気付く

ガンの疑いがあれば、精密検査を受け、結果により診断確定され、どのような治療をするか方針を決めて治療開始となります。この時に初めて、ガン治療の勉強・公的制度の勉強・民間制度の勉強・キャッシュフローの見直しをされる方が多いのではないでしょうか。]私達がお手伝いできることは、公的制度の勉強・民間制度の勉強・キャッシュフローの見直しについてです。各種制度を上手に活用できれば、病院の窓口負担を減らすことができ、現金の目減りを防ぐことで治療に専念でき、社会復帰しやすくなります。

 

公的制度について

冒頭に掲載しました、NPO法人「がんと暮らしを考える会」では、ガンに罹患された場合にどの様な制度が使えるかを簡単なアンケートで知ることの出来るインターネットサイトを運用しておられます。とても見やすく使いやすいと思いましたので、リンクを掲載いたします。

【がん制度ドッグ】

http://www.ganseido.com/

各種制度については、製薬会社のファイザー社が提供するガン情報サイトの「がんを学ぶ」というホームページに詳しく記載されておりました。とても見やすい内容でしたので以下にリンクを掲載致します。

【がんを学ぶ】

トップページ http://ganclass.jp/

各種公的制度についてhttp://ganclass.jp/support/

 

民間制度について

公的制度については、自己負担を抑える制度ではありますが、治療に専念すると収入が減少し、治療費の負担が増え、家計を圧迫することは否めません。罹患された方は罹患前のキャッシュフローを見直され、長期の治療にも備れるように工夫されます。

そういったとき、民間の医療保険・ガン保険の制度に加入されているかで治療方針・治療~社会復帰までのキャッシュフローがかなり変わってきます。この制度は、万一に備えて不特定多数の人たちで掛金を支払い、集めたお金を罹患された方にお渡しするルールですが、公的制度では実現できない一時金の給付や、入院・手術・通院・放射線治療・抗がん剤などの費用についても備えることができます。

保険会社ごとに規定やオプション内容が違いますので、よく確認して検討しましょう。

 

罹患後のキャッシュフローについて

万一罹患された場合、担当の医師と治療方針の相談をされると思います。その時に期間や費用面についても説明がありますので、現在の貯蓄・公的制度・民間制度を計算し、ご家族の生活費も考慮しながら治療方法を選択してください。

治療復帰後、転職・再就職はかなり難しいので、仕事は出来るだけ辞めないようにしましょう。個人で経営されている方は、治療期間中は信頼できる人間に任せるようにしてください。会社員の方は会社へ報告し、有給消化で対応するようにしてください。

窓口負担の軽減は公的制度で行い、治療費と収入減少分は民間保険で対応できれば、安心して治療に専念でき、復帰までの時間も短縮できます。復帰後に抗がん剤などの治療を続けられても、民間保険で対応できれば、仕事量が減少しても補填することが出来ます。

不安を取り除き、罹患前の生活に戻れるようにしながら、周りの人と上手にコミュニケーションを取り、生活水準の維持ができれば治療は成功と言えるのではないでしょうか。